ご挨拶
「世界でたった1つの会社をつくる」という強い意志をもって会社を興したのが、2015年10月です。新たな道を切り開くパイオニア企業としてのアイデンティティーを大切にしています。試行錯誤しながらですが、着実に成長しています。

まだ見ぬ世界を目指して

「世界でたった1つの会社をつくる」という大きなビジョンを胸に起業したのが2015年です。仕事は人を生かすものだと信じて、社会に出ました。しかし、実際には、組織の中でつぶれていく人をたくさん見てきました。理想と現実のギャップに悩みました。現実を理想に近づけるための活動の場として、会社をつくりました。会社(株式会社紫音)は、いわば実験室のようなものです。

7年の歩み

最初に始めたのが、壁紙“塗り替え”事業です。業界未経験、しかも何の人脈もないところからのスタートでした。「女性で成功した人はいない。」とも言われました。すべてが手探りでした。だからこそ、既成概念にとらわれないチャレンジができたのかもしれません。
1年近くたったころから、仕事の成果が認められ、大きな会社との取引も始まりました。それが自信となり、実績となって、本格的に同業者とのネットワークづくりを始めました。新たに事業を始める人の相談に乗り、積極的に手助けをしてきました。でも、残念ながら、継続して事業を続ける人はごく僅かでした。
しかし、その活動を見てくれていた人たちもいました。3年目くらいから、「いつも周りの調和を考えて動いている。」「考え方が大きい。」という評価をいただくことが増えてきました。信頼、信用が土台となり、いろいろな人とのつながりが、徐々に増えてきました。
一方で、同業者が次々と辞めていく中で、心が揺れることもありました。お客様の「また頼みたいので、辞めないで続けてくださいね。」という言葉に支えられ、困難な状況の中にあっても、前進し続けてきました。

次のステージに向けて

会社(株式会社紫音)は、実験室のようなものであると先ほど述べました。いろいろと試行錯誤を続ける中で、徐々に見えてきたもの、分かってきたことがあります。たくさんの人との出会いがあり、1つ1つの出会いを通して、たくさんの気づきが与えられました。ここまで育ててくださったすべての方に感謝します。
2022年10月から、8期目に入りました。「8」という数字は、新しい始まりを意味します。これまでの経験の中で得てきたものを、後から歩む人(これから起業する人)に分かち合っていく、共有していく時期になったのではないかと思います。完全には、まだまだほど遠いですが、何も分からなかった創業当初と比べると徐々に安定感が出てきました。新たな取り組みを試す「実験室」のような会社として、得られたものを他の人に分かち合っていくことは、会社としての使命の一部だと受け取っています。

いつも変わらずに

この7年間で社会状況は大きく変化し、それに伴いビジネス環境も変化しました。その変化に適応していくことは重要ですが、目先のことにとらわれ過ぎないよう注意が必要です。どこに向かっているのか、なぜこれをしているのかを絶えず問い続け、「パイオニア」企業としてのアイデンティティーに忠実でありたいと思います。「すべての人が満ち足りた人生を送ることができる社会の実現」という大きなビジョンに向かって、試行錯誤が続きますが、温かく見守っていただければ幸いです。

 

株式会社 紫音

代表取締役 福井 久美子